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目の最後のパラグラフになりますが、この段落はまさにその点を言っています。「これらの目標は、平和と正義なしには達成できないということに我々は注目する」。そしてこの社会的な不安、あるいは貧困などから女性、子供たちが相変わらず不相応に苦しんでいるということが書いてありますので、先生がおっしゃいました1点目はまさにここで取り上げていると思います。それから第2点目ですが、他の議員の先生からもコメントをいただければと思います。カイロ、コペンハーゲン、北京へ向けての準備の中で審議に出てきたのは、「こういった問題があるのはわかっている、しかし、すべてのことを男性のせいにしてはならない、それよりもっと前向きに考えようではないか」と、いうことだったわけです。つまり、いつも後ろ向きで、いろいろな伝統、古い考え方をダメだダメだと言っているだけでは前に進まないということです。カイロ、コペンハーゲン、北京ではここから男性と女性がいっしょに前進しようと提言されたわけです。ですから、すべてを古い伝統のせいにしてしまうことは避けようと考えております。そうすることよりも前向きによりよい未来を構築していこうというのが精神です。ですから、ここで再び繰り返し言う必要はないのではないかと思うのですが、そちらのほうでご意見はありますか。

 

ミーナ・パンジー議員(ネパール)
1つだけ指摘をしたいと思います。中絶権に関して一言。どこの時期で区切るかということです。妊娠3カ月以降の中絶権は認めるべきではないということであります。生命というのはそれ以降は生命と認識できるということであります。その点を是非、入れてください。

 

総括報告責任者:ナフィシア・ホイ議員(インドネシア)
パンジーさんありがとうございます。ただ、その点に関してはカイロ、北京で議論が尽くされ、各国にまかせるということですでに合意ができております。そこで今、ご意見を伺いたいのは、シリアのタヤラ先生からご提案のあった「男性、女性を教育し、古い伝統に対抗し、これに打ち勝てるような教育をしていくべきである」ということを挿入するかどうかということです。

 

ガッサン・タヤラ議員(シリア)
なぜそのことを言ったのかということを説明させてください。1つ例を申し上げましょう。田舎に行ったとします。女性は、車を運転できる。都市部では車は運転できないのです。村では自転車に乗れないが、街中では自転車に乗っていい。すなわち、田舎では、男性、女性両方を対象にきちんとした啓蒙活動をしなくてはならないということであります。シリアの場合、田舎の方へ行きますと、非識字率は男性は10%、

 

 

 

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